瞬間風速-筆記帳

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ココにしかないコンテンツ

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ガルパン劇場版「あーいう作品」になった背景

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最初

 
 
 
 
 

嘘つき監督は最初こうほざいていた

 
 
 
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戦車がちょっとだけ出てくる…
 
 
 
 
うじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃ
 
 
 
 
登場
 
 
 
 
この傑作映画を一言で表すなら
 
 
 
 
悪ふざけ、最高だぜ!
 
 
 
 
監督のコメントにある様に
 
原作なきオリジナル
 
「オリジナルなのでこれからどう転がっていくかわかりません」の果ての映画
 
しかも制作期間
 
半年延び×2回の劇場版上映4日前
 
完成…
 
 
 

 
 
 
なぜこの映画がこうなったのか?
 
その経緯を書いてみたいと思う
 
まちがいなく
 
最初のコメントをしていた頃に劇場版を作っていたら
 
こうはならなかったハズだから

 

 
 
 

ちょっと引っ掛かったシーン

 
 
 
 
上映4日前完成
 
それは画が上がってなかった訳でもなく
 
監督が追加で
 
このシーンやりたくなったから突っ込みたいんだけど
 
と言い出したでもなく
 
どのシーンを削るか?
 
という尺の話だった
 
 
 

 

 

 

 

 

 
本編大半を占める戦闘シーン
 
コレをやりたかったんだろーから
 
いっぱいいっぱい
 
 
 
 
途中
 
テレビシリーズと同じ様なシーンが幾つか出てきた
 
 
 
 
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例の店に突っ込むシーン
 
肴屋本店(さかなやほんてん)ガルパンの聖地
 
わざわざ突っ込むかどーか迷った末突っ込んでいる
 
突っ込むにしてもすんなり突っ込んではいない
 
 
 
 
尺足りない
 
なのにこのシーンは残すの?
 
 
 
 
迷ってる時
 
別の店に突っ込むのかな?
 
そしたらソコが新たな聖地かな?
 
うがった思考が浮かんだ
 
でも同じ店に突っ込んだ
 
わざと同じ店に突っ込ませた
 
無用な販促を避けるために
 
 
 
 
他にも立体駐車場での待ち伏せ「おりゃあー」作戦など
 
テレビシリーズをそのまま使っているシーンは削られてはいない
 
これはもう完全に
 
「ここは削りたくないんだ!」
 
という強い意志が感じられる
 
 
 
 

大洗側の悪ふざけ

 
 
 
 
ガルパンは街おこしの成功例とうたわれる事が多い
 
でもそれは狙ってそうなったというより
 
たまたまこーなった感が強い
 
 
 
 
時はテレビシリーズ終了の5ヶ月後
 
場所は公道公営の道路
 
劇中にあった優勝パレードを模した光景
 
 
 
 
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ホンモノの消防車
ホンモノの公務員
ホンモノの優勝旗
 
 
 
 
こんなコトやっちゃう街なのだ
 
 
 
 
これは脳主が一番好きなエピソードだが
 
この手の話はいくつもある
 
 
 
 
アニメ制作側が話を持って来て
 
街側がムリヤリ迎合して乗っかって
 
街起こしの道具として使おうとする
 
よくあるケースだ
 
しかし大洗の場合の乗っかり方が
 
ちょっと変なんである
 
 
 
スタンドプレーが甚だしい
 
 
 
恋愛においていうなら
 
最初は顔で選んだけど
 
しばらくすると「何だコイツ?」と思う様な場面に出くわした時
 
それを愛しいモノを見る眼差しで笑えるか
 
ドン引きして「ムリ!」と突き返すかの違い
 
スタンドプレーが過ぎると
 
両極に振れる訳だが
 
明らかに笑っている
 
ゲラゲラと
 
 
 
ちなみに
 
プロデューサーは大洗の観光大使をやってたりする訳だが…
 
プロデューサーが
 
である
 
 
 
「フツーそれは主演声優がやるもんだろ!」
 
 
 
である
 
 
 
 
アニメ側の人間と大洗側の人間との絡みを観るにつけ
 
「こいつら、面白えぇ」
 
なんである
 
それでいてガルパンファンはマナーがいいが有名だ
 
ゴミ拾いやらなにやらちゃんとしてる
 
こんな空気感
 
狙って仕掛けて作れるモノではない
 
 
 
 

そして劇場版へ

 
 
 
 
テレビシリーズを作ってた頃はこの空気感はなかった
 
初オリジナルなので必死で頑張って作ってた(言い過ぎ?)
 
 
 
 
でも…
 
 
 
 
劇場版を作る時にはこの空気感を踏まえた上での
 
「やってやるぜ!」なのだ
 
 
 
 
テレビシリーズ
 
「同じシーンを2度見せられた」と最初は思ったけど
 
あの何度も見たシーンは数年の時を刻んで
 
いつしかノスタルジーすら感じるものになり
 
後に笑みが湧いて来た
 
 
それ自体に対するオマージュが
 
テレビシリーズ再挿入なのだ
 
 
 
 

劇場版バンザイ

 
 
 
 
今回
 
戦車戦のノリを
 
マッドマックスを引き合いに出して語った人のおかげで
 
そーいう解りやすいアピールの部分がフューチャーされている
 
初見の人には興味を持ってもらえるだろうしイイことだ
 
 
 
 
戦車
 
うじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃうじゃ
 
 
 
この思いきった悪ふざけが出来たのは
 
大洗で起きたガルパン現象の存在が
 
多大な影響を与えた事は間違いないだろう
 
この「悪ふざけの連鎖」が引き起こした
 
娯楽映画を楽しめて本当によかった
 
 
 
 

パンフレット情報

 
 
 
 
しかし…
 
パンフレットにて解った事なのだが
 
声優用のアフレコ台本3冊!
 
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登場人物が多いので…とかもあるだろうけど…
 
 
 
 
「分厚さの原因はキャラクターだけでなく戦闘シーンでの戦車の動きなどの描写も細かく書かれているからなんですね」
(パンフレット引用)
 
 
 
 
あの凄まじい戦闘シーンを
 
構成するための指示出し台本!
 
いや…絶対いるだろうけど
 
小説10本書くより大変そうな…
 
勢いまかせのガトリング砲を
 
ずーと浴び続ける様な戦闘シーンの連続は
 
こうして作られている
 
 
 
 
それこそマッドマックスの様な実写映画は
 
カメラ回しててたまたまうまく撮れたシーンとか
 
使ってるのかもしれないが
 
アニメは全てのシーンを意図して描かないと
 
存在しないのである
 
流れ弾はもちろん
 
飛び散る土煙りも勝手に写ってるモノはないんである
 
 
 
 
車両だと
 
見境なくドリフトさせたがる監督の元
 
ほぼ全ての戦車をドリフトさせたアニメーターさん
 
ごくろーさんでした
 
映画単体で言っても素晴らしいモノであるし
 
ガルパン現象総括の結晶がこうなった
 
という意味でもブラボーと言いたい
 
 
 
 
 
 
 
 

最後に、販促の人へ

 
 
 
 
エンバンが出た時
 
作ってもらいたい商品がある
 
 
 
 
立川爆音チューニング・ヘッドホン
 
 
 
 
10万で売っても飛ぶ様に売れるだろう
 
むろん脳主も買う
 
ヨロシク